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高校生のとき、クラブでフォークギターをやっていて音叉を持ち歩いていました。
制服のポケットにいつも入れていて、
堅い壁やら机やらに打ち付けてはポーンを響く、”A"の音、
つまり”ラ”の音を聞くのがなんだか好きでした。

だっていつもポケットに”ラ”を持っているというのがいい気分。

最近息子がギターを習いだしたので、また音叉を久しぶりに使うことになりました。
また”ラ”を持ち歩けます。
昔と変わらぬその音色(当たり前だわよ)

さあ今日は外に”ラ”を持ってきたんだ。

♪”ラ”の音を太陽に透かしてみれば~。
フフ。ちょっと歌ってみる。


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以前は良く電車に乗ったものだった。
とにかく遠距離通勤であったので、電車に乗っている時間が長かったのだ。

電車の中は今、思い返すと色々な事があるものだ。
痴漢もいるし、コートの背中にガムをベッタリ貼り付けられたこともあるし・・・で
イヤな事もあったが、面白い事も多かった。

4人掛けの向かい合わせのボックスシートで(昔の遠距離電車はこれが多かったから)
3人のおじさんグループに混ざって座る事になってしまった時なぞは
大抵居心地の悪さにうんざりするものだが、
ある時はおじさん連中のビールを開けての宴会につきあわされる事もあった。

「おジョーさん、これ食べなよ。」などとビールは勧められずとも
おつまみくらいは勧めてくれるのである。
イカの燻製かチョコレートのおすそ分けを会社帰りの空きっ腹に有り難く頂く。

まあ、他にも色々あるのだが、
車中で小耳に挟む他人様の会話というのも面白かった。

電車の中はエレベーターと同じで、あまり声高に話す人はいない。
大勢が乗り合わす所の暗黙のルールなのだろう。
そんななかでも時々、とぎれとぎれに他人様の会話が聞こえてくることがある。
今でも良く覚えている「いいこと言うな」って事がある。
若いサラリーマン風のにーちゃん達の会話。

「元気のいいヤツっていうのはさ、周りの人も元気にさせるのがホントの元気のいいヤツでさ、
このごろはさ、自分ばっか元気で周りがうんざりしちゃうのが多すぎるよ。
なんか勘違いしてんじゃねぇ?」

・・・う~ん、いいこと言うなあ。といたく感心したのを覚えている。
もちろん、それが会社の誰だか、何をされたのだか知らないけれど。
この部分だけ聞こえたのである。

わたしと友人で長い帰り道の混んだ車中で、
当時、わたしが凝っていた「枕草子」の現代語訳を友人に話してやったことがあった。
2人でつり革につかまりながら、ぼそぼそと声を落として、肩を寄せ合い話したのである。

読んだ現代語訳は更にわたし風に意訳。
「清少納言ちゃんが、定子さまにね、「て~し様~、これはこうした方がいいんじゃなあい?」
って提案するのよ。そうしたら、「あら、納言、それはいいわね」と大感激。・・」
とまあ、こんな具合でとうとうと長らく話していて、降りる駅が近くなったから
「じゃ、また読んだら教えてあげるね」
と人を押しのけわたしが降りようとした。

すると、予備校生らしき風貌の男の子が一言
「そういう話だったんだ」
とぽつりと言った。

わたしも知らずに車中で漏れ聞く面白い話をしていたに違いない。

電車で聞いた話って面白い。
そしてその後がどうなったのか、結末を知りたい。
とぎれとぎれでその後が聞こえなかったり、自分が降りる駅になってしまったり。
あのときのあの話はどうなったのかな~。
今でも気になる。
by otegami-studio | 2009-04-27 05:30 | おはなし
息子が遊んでいる児童館でテーブルフットボールの台を見つけました。
いかにも昔っぽいこのゲーム台。
ハンディーなゲーム機を買ってもらえない、小さな男の子達の間では実はまだまだ人気なようで、
やっている本人達も真剣だし、台の周りで応援も白熱している。

このきまじめな無表情の選手達のついた棒を操り、
ピンポンボール大のボールを相手チームのゴールにたたき込む。

どんなに白熱した試合にも、無表情な選手人形がおかしくて・・・

このシンプルな人形達とのシンプルなゲーム。
熱血している男の子達の単純さ。

シンプルなものは美しいよなあと思うのでありました。


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ちょっと今、お仕事のイラスト案をいろいろ考えてます。

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「これが昔、テレビに出た有名な歩道橋です。」

と、言っても別にドラマのロケがあったワケでもないし、
何の変哲もない近所の古ぼけた歩道橋なのだけれど・・・

散歩をしているときに家人が教えてくれた昔の話。
「おれが子供の頃、この歩道橋がテレビに出てさ、それも「ドッキリカメラ」だったかな?
その番組で、歩道橋渡っている人捕まえてさ、「あなたがこの歩道橋を渡った1万人目の方です~」
とかなんとか言っちゃってお祝いするんだよ。紙吹雪とかまいちゃって。
花束あげてみんなで「おめでとう!おめでとう!」とか言ってだましちゃうの。
翌日さ、友達とあそこの歩道橋出てたよな・・・なんて話したよ」

いまや「ドッキリカメラ」のたぐいの人をだましてその様子を見せるテレビ番組は
無くなってしまった。
だいたい、だまし方が過激になりすぎて見ていて腹が立つものになっていたから
無くてスッキリしたのだが、でも、こんな愛嬌あるだまし方ならだまされてみたい。

今ではほとんど使う人も少ない、この歩道橋の脇を通る度にこう思う。
エイプリルフールに街の商店会の人たちがはっぴ着て「あなたが一万人目の方です~!!!」
紙吹雪パッパッ。クラッカー、パンパン!花束と記念品贈呈!
なんて歩道橋の横でやれば楽しいのに。
駅の出口で待ちかまえて、
電車降りてこの街に来た人にやればいいのに。

そんな街ならホントに歩いていて楽しい街になるのにな。



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ねえ、あなた。
元気にしているかしら?

たぶん、いろんな悩み事や、心配事は
それぞれに沢山あって、相談にのってあげたり
話を聞いてあげたり、たとえわたしが出来たところで
その解決なんてできやしないのかもれない。

たかがちょっとした手助けでさえ、
濡れた手をふくタオルを差し出してあげる事ぐらいの
ことですら、あなたから遠く離れて暮らしているわたしには出来ないのだもの。

きっとあなたの問題の解決はあなた自身でしか、
そして私の問題はわたし自身でしか
どうにも決着がつけられないものなので、
それは不器用にも時間がかかっても変なやり方でも
自分で解かないと終わらない宿題みたいなものなのでしょう。

だから、大切なのは「あなたが元気であること」
「明日があるさと思える気持ちになること」

そういう気持ちがありさえすれば、
どんな問題でもすぐに解決しなくても、疲れてても、暮らしていける。

どんなに絶望的になってもきっと未来はあるんだ。
明日はあるんだ、とそう思う。
無くなるのは「明日があるさ」と思える気持ち。
その気持ちが無くならないように、おてがみやさんはおてがみを出すんだ。

わたしはあなたに手紙を書く。
わたしは自分に手紙を書く。

ねえねえ、大丈夫。
明日はあるんだから。
忘れそうなその事を、思い出せるように手紙をだす。

じゃあ、元気でね。
また手紙を書くからね。

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小学生の時に学級文庫で読んだ冒険小説の中に出てきた、
宝の地図が「羊皮紙」(ようひし)に書いてありました。
それで「羊皮紙」というものを覚えたのでした。
羊の皮を木枠に貼って、限界までのばしてナイフでけずって、
薄くしたものを乾燥させて作ったシート状のもの。
紙のかわりに使っていたもの。
ひつじの皮の紙・・・

ここ昨今、水うちわが雑誌やらの記事で良く取り上げられているのを目にします。
むかし、むかし、川の水にうちわをつけてそれであおいで涼をとったのだとか。
水うちわは水に濡れても大丈夫なように、張ってある和紙にニスがぬってあるそうです。
張ってある和紙が「雁皮紙」(がんぴし)。
ジンチョウゲ科の植物から作られた和紙。
雁ではないけれど、雁の皮の紙・・・

どちらも本物が見たいのです。
羊皮紙は良く見ると、毛穴があるのですって。
水うちわの雁皮紙はニスを塗ったおかげで透けて彩色がとてもキレイです。
見たいな、見たいな。


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結構よく食べるし手間かかるし。
いちいち、食べさせて背中を閉じて形を整えたりして
クマになるまでの世話が大変。

今、兄弟作ってるのだけどね。
この子達、クローンクマなのよね。


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春は自転車に乗ってやってくるのだと思う。
ちりりとベルを鳴らしながら。
そしてスカートの裾を揺らすのだと思う。
ふうわり裾をもちあげながら。

自転車に乗りながら、上を見上げたら青と緑と白がきれいだなと思ったのでありました。







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ハルクマを持って、近くの公園に撮影に行きました。
とっても暖かくて日差しも強くて、もう初夏かと思うくらいです。

「ハルクマ」と「カメラ」と「どこかに行きたい気持ち」をポケットに入れて
お外へぽくぽく。
けれども撮影を終えて今日は早々に家に帰って来ました。
本当はこのままどこかにのそのそ行きたかったのだけれどな・・・


まだポケットに入れたままの「どこかに行きたい気持ち」がうずうず動いてる。

「ハルクマ」だけが、さっそくのお呼びが掛かって行き先が決まって出かける予定。
ずるいぞ、ハルクマぁ。

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