たぶん人の見る夢は同じ一つ

人が「気がつくもの」とか「感動するもの」とか「伝えたいと思うもの」とか
そんな類の事は、いつの世にも不変のいくつかの限られた事柄なのだと思うのです。
そして
たぶんそのすべてがもうすでに語り尽くされ、
表現されつくされてしまっているのだと思います。

いろんな手法で言葉で素材で。
絵だったり詩だったり、音楽だったり、物語だったり、
映像だったり、彫刻だったり、陶器だったり、金属だったり、紙だったり・・・・

すべての物が同じ事を訴えているのだと思うのです。
ああ、この事なのね!といまさらながら気がついて、自分の新たな発見と感動を形にしても
過去の優れた作家達に見事な方法ですでに作り出されているものばかり。

なのにどうして人達は
口に出さずにはいられない、どうにか形にしなくてはと格闘するのでしょう。

古い翻訳本は翻訳者を替えて、新たに刊行されたりしますね。
物語はそのままなのに、新しい言葉で訳されたら物語が生き返ったりします。
つまり表現者というのは、皆が翻訳者なのだと思うのです。
「不変の真実の物語」を時代の流れを組み込つつ、独自の方法で翻訳して出しているのでしょう。

ロックのテイストで伝える。バイオリンの調べでクラシックの曲調で伝える。
日本語で伝える。英語で伝える。
花で、写真で・・・
そして受け手も、英語で伝わらなかったものが日本語で伝わったり、
絵がわからなくても音楽でわかったりするのでしょう。


とある、現代アートの巨匠が
「人の見る夢は実はたった一つで、同じ夢を皆がそれぞれ見ているのだ」としゃべっていたのが
私の秘密メモに書いてありました。
それでこんな事を書いてみました。

今日はちょっと長いお手紙を書いたのにそれでいて、
言葉足らずでごめんなさいね。
なにか伝わったかしら・・・?
それとも、こんなこともう知っていたかしら。

かしこ。
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by otegami-studio | 2009-11-05 06:40 | おはなし