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くすんだ気持ちも

昔、
「子どもはハッキリした色しか認識できないから、
子どもを引きつける為のオモチャとか子供服なんかには原色が多いのだよ」と
イラストの教室で先生に教わったことがありました。

実際、子どもはハッキリした色が好きだし、子ども用品はハッキリ色が多いです。
まだ、肉体的にも経験的にも分類できないのしょう。

色の認識もそうだけれど、きっと気持ちの認識もそうなのだと思います。
子どもの「楽しい」は全身で「楽しい」。
一点の曇りもなく「楽しい」
それは見ていてこちらも嬉しくなるような、混じりけのない「楽しい」です。

でも大人は濁った色やくすんだ色も知っています。
色も気持ちもバリエーションが出てきます。
逆に混じりけのない色は少ないとわかってきます。

大人の「楽しい」の気持ちの中には
微量の「寂しい」や「苦い」がちょっと入ってて、どんなに楽しい状況でさえ
すこうし寂しい。

混じりけのない「楽しい」の気持ちはパワーがあってうらやましい。
少し寂しいの入った「くすんだ楽しい」は大人が微量の濁りを感知してしまうせい。

でも微量な感知は
逆に「寂しい」の中にも「楽しい」を見つける力でもあるのだからね。
濁った色も美しいと感じられる大人になれて良かったよね、私たち。

雨でくすんだ週末も、何か見つけられると思う金曜日。
ではまた。

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by otegami-studio | 2009-10-02 07:11 | 今日のらくがき