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本占い師に言われる

さて昨日の続き。

まず話は大学時代にさかのぼるのでありました。
友人の一人にある日、「ねえねえ、あなたが好きそうな短編みつけたわよ」と
持ってきてくれたのが、レイモンド・カーバーの『ぼくが電話をかけている場所』でした。

渡されて読んだ時は正直言って、訳がわからずなんでこれが私が好きそうなんだろう・・・
と不思議でしたが、その後、村上春樹に凝るようになり
レイモンド・カーバーが村上さんの影響を受けた好きな作家の一人と知ることにもなり、
私の好きな事柄の奥に流れる共通したテイストを感じる事になったのでした。

まるで本占い師に「あなたの運勢は・・・」と言われて当たってしまった様な気がしたものです。

そして最近。
偶然に知り合った方とお話ししていたときに
梨木香歩さんの『西の魔女が死んだ』が好きな本と
おっしゃっていましたので、
たまたまこの夏に私も読んだものだから
「私も読みました。良かったけれど、あと何か少し足りない気がします」と言いました。
すると「あなたの感じだと『からくりからくさ』の方が合っていると思うわ」
とおっしゃいました。

その方とはたった一度会っただけなのですよ。
また本占い師にあって告げられてしまった気がしたのです。

で、この間。占われた運勢が本当だか確かめようと本屋に行って
『からくりからくさ』を買ってきました。

ご神託を読む気持ち。

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by otegami-studio | 2009-09-10 06:37 | しおりあそび