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"おそろい"のもの

わたしには妹がいて、つまり姉妹であったのでよく母に「お揃い」を着せられました。
それに持たされました。

「お揃い」は全く同じ事もあるし、同柄で色違いとかサイズ違いとか
バリーエーションは沢山あるのです。
それにお揃いな物は洋服だとか、靴だとか。
バックだとか、人形だとか。
これも色々なものをお揃いで二人で持ちました。

「お揃い」を幼い兄弟(姉妹)がしていると可愛いものなのです。
母はよくしたがったし、幼い私たちも嬉しかったものです。

なんと言っても”仲良し”な気がします。

少し大きくなると、どこから見ても姉妹とバレる「お揃い」が
気恥ずかしくなってしなくなりますが、今度は仲のよい同性のお友達としたがります。
同じハンカチ。同じ鉛筆。

いつも一緒でとても”仲良し”な気持ちがしました。

たぶん・・・「お揃い」で物を持つとお互いが遠くにいても
電話がつながっているみたいな気持ちになれるのでしょう。
”同じもの”という受話器を握って、つながっているのです。

だから、大人になった今でも
知らない人が自分と同じものを持っているのを見かけてしまった時には
間違い電話がつながってしまったような、変な気まずさを感じるのかもしれません。
でも話してみれば、同じような物が好きで気があうかも知れないのにね。


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by otegami-studio | 2009-07-02 10:00 | おはなし