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現代「返し文」考

さて今日のお話は「返し文」と書いて「かえしぶみ」ではなくて(こう読むと「お返事」のことですね)
「かえしもん」と読むのでございます。

江戸時代の女性たちのあいだに流行ったもので、
櫛の表と裏のデザインがつながっているものを「かえしもん」と言ったのです。
返しの文様ですね。
なんでこんなデザインなのかと言うと、つまりは殿方を振り向かせるためなのですね。
櫛の裏の絵が気になって、すれ違ってからも振り向かせるという・・・

先日、テレビのニュースをみていましたら、
浴衣に香りをつけたものが発売されたとレポートしておりました。
すれ違いざまにフワッと香るよいにおい。
これもまた殿方を振り向かせる手段なのでしょう(笑)

今も昔も変わらず、あの手この手で相手を振り向かせるために
考えるのは、粋な手段の「かえしもん」。