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春はあけぼのが好き

むかし、むかし、私がまだ予備校に通っていたころのお話。

予備校の古文の授業で先生が
「作者はどちらも女性だが、『枕草子』は女の文学で『源氏物語』は男の文学だ」
と言いました。

なぜか・・・と言うと
『枕草子』は「春は曙・・・」に始まって、つまり自分の好きな物の羅列の文章。
「春って曙の時が一番好き。いいですよね~」と言う、「あれがいい、これがいい」のお話だから女性的。

『源氏物語』は、光源氏の愛の遍歴がつぶさに描かれている一代絵巻。
時系列に物事が追われているから、男性的。

という解説でした。

聞いた時の私は
「ふうん、清少納言って「あれ好き、これ好き」だけで、なんにも考えてないじゃん・・・」と
ちょっと馬鹿にしたものの、
自分のクロッキー帳(落書き兼日々のメモ書き帳)をめくって愕然としたものでした。

「あれ好き、これ好き」のオンパレード。

いまだに自称「清少納言風タッチ」で日々書いています。


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