<   2010年 04月 ( 15 )   > この月の画像一覧

連休前に編集さんは内容の記事を書き終えて、
次に記事をもらったデザインさんがレイアウトを決めてきて
このスペースにイラストを入れてくださいとわたしは頼まれて・・・
今日、イラスト下絵のokが出る。

そして「今日から私は帰省します」と編集さんは去って行った。

仕事の順番がこうだから仕方がないことではあるけれど
連休中にイラストを上げる日程になるわたしは
なんだか切ない。
なんだか切ない。
なんだか切ない。
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by otegami-studio | 2010-04-30 06:00
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朝から冷たい雨が降っているし、この所、雑事に追われて忙しいし
急ぎ仕事があって少しお疲れモードであります。

どうにも明日は休日なのだといやにニコニコした子供に教わって
「え〜そうなの!」と驚く始末。

日常に深呼吸したい気持…
落書きした絵が少し暗い(笑)。

ゴールデンウィークに入るらしい。

明日、天気になあれ。
明日、元気になあれ。

みんなに何かいい事ありますように。
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リクルート社さんからの『HOUSING』と『神奈川の注文住宅』が発売されました。
この中にちょこっとイラスト描いてます。
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まずは「今、今と・・・1」
次は「今、今と・・・2」
そして今日の「3」が最後。


『at Home』を借りました。
どっしりと重い写真集です。
白の紙にモノクロ写真の表紙。
題名の飾り文字がとても似合って、新刊であってもアンティークな趣きな装丁。
一枚、一枚最初からめくって眺めていくと、
ゆっくりとしたパラパラ漫画のように、中に写った家族が笑って、泣いて、遊びながら成長していきました。


写真集の後書きで上田さんが
「写真の中で家族がほほ笑んでいる。
一刻、一刻、過去となり、忘れ去られてしまう運命にあるなんでもない日常の中に、
二度と見ることの出来ない、大事な小さなほほ笑みがある。・・・・」。
と書いてありました。


2008年の雑誌に上田さんが「4月に『at Home』の写真展をするよ」と言う「今」があり、
2009年の雑誌に松浦さんが見かけた古本『at Home』を巡る情景の「今」があり、
2010年に私がようやく見た『at Home』の中には
一刻、一刻、過去となり、忘れ去られてしまう運命にある「今」が沢山入っていて、
それを眺める私の「今」があり。


一冊の『at Home』の写真集を拠点に過去と現在の「今」が交差して
タイムトラベルをしたような気持ちになりました。
ずっと前に出版されたこの写真集を見るのは、「今」が私にはとてもジャストだったのです。
物事にはその人にあった「今」がやってくる。
きっと。

表紙にもなっている写真は、逗子の海岸でかれんさんとお子さんが
カメラを構えるお父さんを振り返って微笑んでいる写真。
たった今過ぎた「今」を振り返って微笑んでいる写真。

「今」「今」と「今」と言うとき、「今」ぞ無く。
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昨日の「今、今と・・・1」の続きのおはなし。


図書館の古雑誌をもらってから数日後。
私も図書館に倣って要らない雑誌を捨てようと整理していたところ、
2009年の12月に廃刊となった、イラストレーターの大橋歩さんのリトルプレス『Arne』の最終刊が出てきました。
パラリとすると、最終回となるブックレビューのコーナーで松浦弥太郎さんが紹介していたのが、
上田義彦さんの写真集『at Home』でした。
松浦さんは古本屋さん(COW BOOKS)だから、古本としての『at Home』にまつわるちょっとしたエッセーになっていて、
これがまた素敵な文章です。

松浦さんがこのエッセーを書いた2009年の、10月のある日のこと。
旅先のカリフォルニアはバークリーの希少な写真集を扱う古本屋で、上田さんの『at Home』を見かけます。
たいして写真の好きそうでもないカップルの女性が、
その本にふと気づいて「わたし、この写真集、好きかも・・・」と手に取ります。
そして彼氏にお金を借りながらもその写真集を買って、
「しあわせそうに、そしてうれしそうに、小さなほほえみをふっと浮かべた」
までの情景がそっと描かれていて、このエッセーを読み終えた人も小さなほほえみがふっと浮かんでしまいます。


あらら、また『at Home』じゃないの。
2010年の今、2008年と2009年の『at Home』の話が一度に集まってきた。
2008年には知らなかった、2009年には通り過ぎていた1つのことが「今」同時に囁きかけてくる。
だから私が、
2010年の私が今度は『at Home』を図書館で借りに出掛けることにしました。


・・・続きはまた
「今、今と・・・3」
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「今」、「今」と、「今」と言うとき「今」ぞ無く・・・
これ、滑舌の練習用の早口言葉の一部です。
今日はそんな「今」についてのおはなし。


さて、先日。
図書館で本を借りて帰ろうと思いましたら、カウンターのお姉さんが
「出口に雑誌のリサイクル本が置いてありますから、良かったら見ていってください。
気に入ったのがあったら自由にお持ち帰り下さいね。」と声をかけてくれました。
閲覧と保管の期限の過ぎた古い本を時々、図書館はリサイクル本と称して放出します。
たまたまその日は放出期間に当たったみたいです。
出口に置かれた段ボール箱を覗くと、古びた雑誌が無造作にドサッと突っ込んであって、
たぶんもうだいぶ皆に持って行かれたあとの「売れ残り」な古本雑誌がありました。

なんか良いのないかな・・・と、そして無料でくれるのならば
いつも読まない物なんて見ようかな・・・と手にしたのが2008年4月の『婦人公論』。
家に帰ってパラパラと見ていたら、中に写真家の上田義彦さんが写真展のお知らせを書いていました。
上田さんは有名なコマーシャルフォトグラファーで奥さまは桐島かれんさん。
「4月から銀座で、いままでライカで撮った十余年の家族の写真を展示します。
僕も彼女も時間の重さを知る大事な写真となりました・・・」
数枚の写真とそんなコメントが載っていました。
写真展の題名は「at Home」。



・・・続きはまた。
「今、今と・・・2」
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まずは海賊船の帽子のはなし1 をはじめに

一番最初にそれに気がついたのは、一番高いところに登っていた見張り役だった。
「船長!はるか沖合にあやしい船らしきものがみえます!!
 こちらに向かってくるようです!」

船上は大騒ぎになった。
海賊達は皆、舳先に集まったものだから、船がかしいで
私は目の前まで帽子が下がって見えなくなるのを
押し上げながら、一生懸命目をこらした。

「バカ野郎!もっと良く見ろ!海賊船か?」
「もう少し近づかないと・・・!」

すこしだけの追い風。
私の背中をゆっくりと押す風を全部利用してほんのちょっとでも
早く進もうと海賊船の帽子は一斉に帆を張った。

ああ、本当だ。
向こうの方から船らしきものを頭に乗せた人が近づいてくる。
男の人だ。
私と同じ年くらいの男の子だ。
あれは本当に海賊船の帽子なのかしら?
それもおじいちゃんの作った、もう一艘のもの?

目の利く見張りがさけんだ。
「船長!ジョリー・ロジャーが見えます!」

おおー!!!!
甲板は沸き立った。もちろん私もだけど。
ジョリー・ロジャーは一般的な海賊船の旗だ。
どくろに骨が2本組み合わさっている柄。
「降伏すれば命は保証、抵抗すれば皆殺」の意味。
やつぱり向こうも海賊なのだ!

「お前ら、一体ここらの海がだれのもんだと思ってんだ!」
「さあ、白旗あげな!」
「ゾクゾクしてくるぜ」

私の船のあらくれ達が汚い言葉を口々に叫んでうるさいったらありゃしない。
興奮した海賊達が同じ側に集まるものだから船がかしいで仕方がない。
私は何度も船が転覆しない様に頭の上にちゃんとかぶり直さないといけなかった。
でもそれは相手も同じらしくて、しきりに帽子を手で押さえていた。

どうやら向こうも海賊達をどっさり帽子にのせているらしい。
同じような汚い罵声が向こうの船からも聞こえて来た。

だんだん近づいて、ゆっくり歩いて、
警戒して舳先のふれあわない程度でお互い止まった。
こうしてようやく二艘の海賊船は向かい合ったのだった。

続きは「海賊船の帽子のはなし3」
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by otegami-studio | 2010-04-19 07:11 | おはなし
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海賊船の帽子が意外と好評なので、続きを書いているところ。
今日は着色まで間に合わなかったから様子だけちらりと・・・・ね。
間に合わせたかったけど間に合わずで、トホホな気持ち。
でも、今日発表だと村上春樹さんの『1Q84』と重なっちゃうから
やめておいたの・・・なんてものすごい負け惜しみ(笑)
私、まだ村上さんの2冊読み終わってないのですよ。
それなのに続きが出ちゃった。

今日も寒くて冬のよう。
皆さん体調崩しませんように。
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これは先週の目黒川の写真。
一週間も経つともう桜ははらはら散って、もうこんなに満開じゃないと思うけれど。
ほんとうに桜の時期は短くて、それを見逃すともう来年まで待つしかない・・・
あっけなくて、惜しい惜しいと思う気持ちで見る花です。

でも、桜ほど、その場所にさえ行けばまた来年も見られるという花もない気がします。
あそこに行けば春には花が咲いている。
そんなお約束のできる花で、頼もしい。
さびしい気持ちにも希望が持てるのだけど。

しかしソメイヨシノはクローンだと言いますね。
同じ遺伝子を持つ木の挿し木で日本全国に増えたもの。
毎年、桜前線が発表されますが、クローン植物で遺伝子が同じなので
条件が整えば一斉に開花するからです。
まさに生物気象観測レーダーなのだけれど。
遺伝子同じな木は咲かなくなる日も同じということ?
レーダーが止まってしまう日がくるの?
どうなの?

あそこに行けば春には花が咲いているって、お約束が出来なくなるのは
想像がつかないのよ。
ねえ、桜。
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by otegami-studio | 2010-04-14 06:48 | ぽくぽく散歩
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昔話をするわね。
ちょっと変わった話で面白いから、たぶんあなたも気に入ると思うのよ。


私のおじいちゃんは、腕の良い帽子職人だったので、
生きている内には沢山の帽子を作っていたらしい。
生涯、一体いくつの帽子を作ったかわかりゃしないっておばあちゃんは言ったものだった。
頼まれればどんな形の帽子も作れたらしい。

おじいちゃんが亡くなって、だれも入らなくなった作業場には
作りかけの帽子や材料や道具やら、色々ながらくたが沢山で
私はそこで何か面白い物を探すのが大好きだった。
面白いお宝は色々見つけたけれど、とっておきがこれだった。

海賊船の帽子。
海賊の帽子じゃないのだ、海賊のの形。
船なのだ、船。
それはとても良く出来ていて、豪華で、でも思ったよりは軽く出来ていた。

その頃の私は有名なカリブの海賊ジョン・カラムに凝っていた頃だったから
迷わずこれをかぶる事にしたのだった。
雰囲気を出すために、甲板にはその頃集めていた木の海賊人形を自分で乗せた。
お辞儀は出来なかったし、引っかかるしで結構不便だったけれど
歩けば人は振り返るし、どこにいっても注目の的だった。
大きな船の帽子だもの、当たり前だとは思うけれど。
とにかく私はものすごく気に入ったのだった。

毎日かぶって、いつも木の人形達と海賊ごっこしていたせいで
ある日、とうとう人形達までしゃべるようになってしまった。
歩いてても「北北西に進路を取れ」「おも舵いっぱい」だとか、それはそれはうるさい。
でもどんどん本物の海賊船らしくなっていくので、私は嬉しくてたまらなかったのだ。
自分の海賊船をもっているなんて、なんて素晴らしいのだろう!

この帽子を私が気に入ってかぶりだしたら、
おばあちゃんは思い出したように急につぶやいた。

「あぁ、懐かしいわね。それはじいさんのお気に入りだったんだよ。
そう言えば確かもう一体同じ様な海賊船の帽子を作って売った気がするわね・・・」

なんてことだ。もう一艘、海賊船がある!
と言うことは・・・
いつか海賊船の帽子をかぶった誰かさんと道でばったり会うのじゃないだろうか。
会ったら一体どうなるのだろう!!。
私の海賊達はかなり血気盛んで、他の船の略奪っていう事を一度実際にしてみたくて
ウズウズしているのだ。
何てことだ、どうしよう心配だ。

心配だ、心配だと思っていると、そういうことは本当になるものである。
つまり、だ。
とうとう道の向こうから、来たのだ。
もう一艘の海賊船が!


続きは「海賊船の帽子のはなし2」へ
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by otegami-studio | 2010-04-12 06:50 | おはなし